答え

結露は、温度が高く水分の多い室内の空気が外部に洩れる途中で外気に冷やされて発生します。
私達が一般に湿度が高いとか低いというのは、その時の空気の温度でどれくらいの水分を保持できるか(これを絶対湿度といいます)に対して何%の水分を保持しているか、という相対湿度で表しています。

冬の室内空気の水分保持量は、外気の2〜3倍の水分があります。つまり、相対湿度80%以上の冷たい外気がどれだけ室内に入っても乾燥空気に変わってしまうということです。室内の、温度が高くて相対湿度の低い空気(実は水分の多い空気)が漏れる途中で外気で冷やされると、相対湿度が100%を超えて結露するのです。


ポイント1....高気密住宅と壁内結露


気密欠損のある住宅はパンクしたタイヤのようなものです。そこから室内空気が集中して逃げようとするため、そこに集中して結露が発生します。
そこで、高気密住宅は気密性能が大切になります。パンクしていない住宅は、2平方cm/平方m以下の隙間相当面積にしなければなりません。
HPシステムはパネルを建て込むという工法ですので、大工さんの技量に関係なく、確実に2平方cm/平方m以下の性能にできるのも特徴のひとつです。

※パネルを建て込み、テーピングするだけですばらしい気密性能が出せるのが、HPシステムの優れたところです。

ポイント2....換気装置と壁内結露


HPシステムの住宅には必ず換気装置がセットされます。これには壁内結露をさらに完璧に防ぐという大切な役割もあります。
換気装置が建物全体を減圧して室内空気が漏れないようしている。しかし、小さな換気装置で充分な換気圧力を家の隅々まで行き渡せるには、隙間相当面積1平方cm/平方cm位の品質の高い気密住宅にしておく必要があります。
その点、HPシステムは誰でも失敗なく、この位の気密性能が出せるので安心です。

※換気装置は室内の空気をいつも新鮮に、かつ相対湿度を下げるためだけでなく、壁内結露を防ぐという大事な役目もあるので、勝手にスイッチを切らないようにお願いします。電気代も月々500〜700円ですから。